ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

10年ひと昔

この日記を読んでイタダイテいる人の中には自分より10年くらい年上の人もいるが、そういう人には今日の日記はとてもナイーブに見えるかも知れない。そんなときは笑い飛ばして頂ければ幸いである。

とにかく、これは「今まで外に出たくて頭の中でくすぶっていたシリーズ」第1弾である。こころして読むように。

先月、とあるメーリングリストで友達のJ子ちゃんが結婚するというお知らせがあった。女の子の友達が結婚するという知らせを受けるのは、いつもある驚きがあるが、今回はある種のショックを伴ってやって来た。

ショックというのは、J子ちゃんに対して特別な感情があるためではなく、他のメーリングリストに属する友達と出会ったのが11年前であることに気づいてしまったためである。

元々、自分には10年をひと区切りとして、「当時起きたことは過去のものである」として現在の自分から精神的に切り離す傾向があった。周りの状況のせいもあるが、高校のときのクラスメートと連絡をとることがないし、小中学校にいたっては論外である。

ICUという学校は独特の雰囲気があって自分の精神的なattachmentが大きかったと言うことがあるのかも知れない。ICUを卒業してこの国に来た友人が数人存在し、現在でもそこそこ親密な繋がりがあると言うのも理由なのかも知れない。理由が何であれ、あの時代を「現在」と捉えていた自分が存在していたのは否定できない。

夏に日本に帰りメーリングリストの友達とあう待ち合わせの場所で、「見分けがつけられなかったらどうしよう」という心配をし、あった友達のもつ雰囲気の違いに驚きつつ納得したのも1度や2度のことではない。それでも、自分にとってICUに入学した93年という年を「過去のもの」として捉えてしまったのは、あの知らせを聞いたときである。自分の中で何かが変わってしまったのを実感できる。友達としての関係に変わりはないが、これからは「過去に親密な友達だった」人として捉えてしまうのだろう。

数年先に、自分に大きな変革があった96年、97年という年を「過去のもの」と捉えてしまうことを、実は、少し恐れている。決して、これまで歩んで来た道を否定するというものではないが。。。