イタリア人の苦労

また、どうでもいい内容を。


一昨年の夏に姫のsummer schoolを訪ねてスエーデンの南部、Lundという町へ行った。姫やその仲間たちはLund大学の寮に泊まっていて、共同のキッチンを備えている寮でみな自炊していた。

その寮には別のprogramで留学していたらしいイタリア人もいたのだが、ある日曜日の夕食(New Yorkからもってきた韓国製ラーメン)を姫と食べていたときに、そのイタリア人はスパゲッティをゆでていた。「うむ、さすがイタリア人」と我々が感心していると、できたスパゲッティを持って来たのでいっしょに食べることにする。ワールドカップの話(2002年6月のこと)でしばし盛り上がり、我々は夕食を終えデザートでも食べようかというところ、彼はおもむろに立上りオーブンの方へと向かった。

フライパンで肉を焼き出したのである。彼によると、「イタリア人のdinnerはパスタとmain dishが必要なんだ。一人身だと大変だけど、まあ、イタリア人だからね。」とのことである。我々はラーメンで満腹だったので退散したが、彼は黙々と肉を食べていた。あっぱれ、イタリア人魂。



韓国料理のレストランに行くと、あれこれおかずが出て来て驚くが、一般家庭ではあの手のおかずは大量に作って作り置きしてある。パスタは作り置きしておくわけにも行かないし、一般家庭でパスタとmain dishを用意するのは、一人身でなくても結構大変なことではないかと思うよ。