ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

「気合い」

もしかすると、我々は「気合い」ということばを安易に使いすぎているのかも知れない。「気合いが入っている」、「気合いが足りない」ということばを説明するのがどれほど難しいかはいうまでもないだろう。


実はこの国でも「気合い」が重要視されることがないわけではない。「軍隊」と「Martial Arts」である。TKDはそんな数少ない機会であるのだが、学校のgymなどで開かれるクラスは、どちらかというとTKDを楽しみたくて来ている人のほうが多く、ともするとダラケタ雰囲気になってしまいがちである。

ここで、「気合いの抜けた状態」で練習することがいかに危険であるかを説明するよりは、腕立て伏せ20回を「有無をいわせずに」させてから、練習を始める方がよっぽど効果がある。「こんなのやだ」って言って去って行く人もいるにはいるんだけど。

ちなみに、私の声は大きい。というと、実物を知る人は「そんなのうそだ」というだろう。うそである。正確には「大きな声が出せる」である。普段は大きな声を出すのが嫌いなので出さないのだ。TKDの練習は大声を出さざるを得ないので、実はストレス発散になっている。

最近、中級のクラスにもwarm-up代わりに出席しているのだが、そこの人達から見ると「何か変なのがいる」と思われているらしい。必然的に私が号令係になってしまうのだが、私がクラスが始まる前、終った後にかける号令「チャリョ。クッキエ、キョンネ。(気をつけ。国旗に対し礼)」の「チャリョ」の部分でビクッとして、礼をしてしまう人もいる。普段の私を知る人にとっては少なからず驚かれることであろう。




体の固さ、技のまずさを声の大きさでごまかしているのはここだけの秘密である。口外されぬよう。