ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

私がiKnowを始めたわけ / Why I started iKnow (Jpa-1)

このトピックは私のかなり個人的な体験談になってしまうので、iKnowの日記に書こうか迷っていたのですが、見たところiKnowユーザの中には海外在住者もいるようですし、もし、留学経験者やこれから留学しようという人のために役に立てるかどうかは分かりませんが、こんな一例があるよということで、ここらで一つ奮起して(よいしょ)私がiKnowを始めたわけなど書いてみようかと思います。かなり長くなりますが、お付き合いください。

(普段はポリシーにしたがって、一つのエントリに日本語、英語の両方を入れているのですが、このエントリは長くなってしまうので、英語版は別のエントリとして後日アップします。)


私は10年前に日本の大学を卒業し大学院留学のためにNYに来ました。私の卒業した大学は小さいながらも1年次に必須のESLコースがあったり、海外からの9月入学生も広く受け入れており、言語学を専攻しながら、コンピュータサイエンスにも興味を持ち、その中でも計算言語学という分野を大学院で勉強したいと思った私にとっては、海外留学というのは日本の大学院進学と同じくらい自然な選択肢の一つでした。運良く、NY大学に拾ってもらうことができたので、私の留学生活は始まりました。

コンピュータサイエンスの授業の中ではあまりプレゼンはしません。ほとんどが、講義と実習です。修士課程と博士課程の最初にとった授業は、まあついていくことができましたし、分からないことがあれば質問もできたし、試験の成績もそんなに悪くはなかったと思います。

英語に関しては常にコンプレックスがありました。過程が進むにつれて授業の中でもプレゼンの機会が出てくるし、自分の研究を始めるようになると研究室での発表、論文執筆、学会での発表など、書いたり話したりする機会がさらに増えます。格闘です。自分の英語にコンプレックスのある私にとっては地獄の毎日でした。私の指導教官は日本人で、つたない英語ながらも、彼のボスである研究室の教授や学会でも対等に渡り合うことができる人でした。私の目から見れば、「理解しやすいコミュニケーションや論理的思考には言語の違いによらない何かがある」と思い、どうにかして学ぼうといろいろ手を出してみたのですがうまくいかず、私の指導教官によれば、「それは授業や研究から学ぶことができる」ものであり、それ以上、具体的に説明するのは難しいということでした。私のプレゼンや論文は自分で言うのも恥ずかしいくらい下手で分かりにくいもので、いつも格闘していたのですが、英語へのコンプレックスとあわせてどれくらい上達できていたかは疑問です。

結果として、この格闘はある意味で実を結びました。7年間の大学院生活をなんとか終え、今の会社に拾ってもらい晴れて社会人(うーん、いい響きだ :) )として働き出したときに、あの経験が生きてきているというのはほとんど研究の機会がなくなった今でも思います。


ごめんなさい、かなり話が逸れました。


とりあえず以上を踏まえて(MST102さん風に)私の英語に関するスペックを

  • 在米10年(留学7年+就職3年)
  • TOEIC ... 受けたことない
  • TOEFL ... 一度だけ600点を取ったことがある
  • 英語でプレゼンをした機会は(多数)ある、でも苦手なものは苦手。
  • iKnowのディクテーションでは前置詞は(MST102さんとこのdiscussionを参照)、直感でやると半分くらいはあっている。それよりもtheと所有格代名詞の違いのほうが痛い。
  • GMAT Verbalは今のところ70パーセントくらいが未知。
  • 書籍は専門分野の本しか読まないし、新聞やテレビを見ることがあまりないので、一般的な語彙に偏りがある。


次回のエントリで本題に入ります。

Stay tuned.


ちあーす