ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

私がiKnowを始めたわけ / Why I started iKnow (Jpa-2)

さて、(勢いに任せて)続きというか本題。

私のように専門分野を一から英語で勉強しようとすると、当然ですが、専門用語やその分野の内容を英語で覚えることになります。留学生にはよくあることだと思いますが、よほど注意して日本語の訳も勉強するようにしないと、その分野の知識が英語で構築されることになります。長くいればいるほど、日常生活からも新しいことを英語で経験するようになります。

私の場合、自分の思考過程に「日本語モード」と「英語モード」が構築されることになりました。

よく「英語で考える」、「日本語で考える」などと言われますが、私にとって『理解されたもの』自体は「なんだかイメージのようなもやもやしたもの」で、日本語からも英語からも同じところにたどり着きます。


この2つのモードは同じ『理解』に到達しているはずなのですが、意外にギャップがありこんな場合に結構骨が折れます。

(A) 日本の文化など、英語で意識的に学んだことのないものを英語で説明しようとする場合、または日英翻訳。
(B) 英語で学んだものを日本語で説明しようとする場合、または英日翻訳。
(C) 同時通訳(双方向)

いずれの場合にも以下の3つのプロセスを経ることになります

(1) もとのコンセプト(AやBの場合)や文(Cの場合)をきちんと理解する。(ふむふむ)
(2)理解されたものを説明する言語に即する形に整形する。(こういう、言い方は理解されるんだっけ?)
(3)言語化する(ぺらぺら)


やっと本題中の本題に入るわけですが、私がiKnowを始めたわけは、この2つのモードのギャップを少しでも埋めたかったからです。あらかじめキーワードがどう訳されるかが分かっていると、翻訳や通訳の作業がかなり緩和されることになるだろうと思います。実際にやったことがなくどこかの本で見た覚えがある程度のうろ覚えですが、通訳のトレーニングの一つにそんなものがあったのではないかと思います。(詳しい人、教えてください)

私の体験ですが、会社のプレゼンのトレーニングで(その場で3分のプレゼンをしなければいけないことを知らなくて)準備不足だったためかなりぼろぼろになりました。そのとき、どういうプレゼンのスタイルが自分にあっているのかを知ろうという試みの中で数回目の練習で先生(アメリカ人)が「じゃあ、日本語でやってみようか」といわれたのですが、最初の挨拶以外にひとことも出てきませんでした。かなり、ショックでした。

個人差はあると思いますが、『英語で理解する』ということと『英語で理解したものを日本語にする』というのはかなり別のものだと思います。もし、あなたの英語学習の動機のひとつが「会社で外国人の同僚やお客さんと日本人の同僚の橋渡しをできるようになる」というようなものであれば、日本語に磨きをかけるというのも必要なスキルの一つです。


とりあえず、ここまで。


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ちあーす