the second best / 次善の策
English version is coming soon...
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矛盾だよねえ、これって。bestって最上級なんでしょ、最上級って言ったらトップだよ。
英語って本当にへんてこりんです。だって、
This is one of the best steaks I've ever had. (これは今まで食べたステーキの中で一番おいしいものの一つだ)
っていえるくらい。いや、なんだよ、「ワン、オブ、ザ、ベスト」って。。。
だから、
the second best なんてことも恥じもなく言えるわけです。
私の愛読書「英辞郎」にて日本語に訳すると「次善の策」、完全に負け犬状態です。
しかし、そこは英語、実にポジティブです。
「もし、(私にとっての)最上策を何らかの事情で取れなかった場合、残された策の中で最上のもの」という意味になります。
少なくとも "Getting To Yes"(邦訳、「ハーバード流交渉術」)という本の中ではそう説明されます。
ちなみにこの本、「交渉とはゼロサムゲーム(())としてするのではなく、自分と相手の求めるものの背後を探り、お互いに利益のある状態(win-win situation)を見つけるのがよい」としています。
自分にとってベストであるものが必ずしも相手にとってベストであるものではありませんし、相手にとって譲れないものに反している場合もあります。
そんなときに、second bestをあらかじめ交渉の場に用意しておくというのが、交渉をうまくするコツだといっています。
あまり使いすぎると、自分がベストのものを取れなかった言い訳になりがちなので、注意しましょう。
ご利用はほどほどに。
ちあーす