ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

国籍 ≠Ethnicity

産経新聞 ノーベル賞余波 二重国籍禁止を撤廃 自民法務部会 国籍法改正検討

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000070-san-pol

外国籍を取得した人はその時点で日本国籍を自動的に失うが、地方法務局に届け出なければ、戸籍はそのまま残る。

っていう裏技があるのは知らなかったのだが、

二重国籍を積極的に認めた方が日本人が世界に雄飛しやすい」(猪口邦子衆院議員)

って、本当かいな?どちらかというとすでに外国に出て帰化してしまった「元日本人」を取り込むことによる効果しか見えない。
外国の国籍を取るというのは日本人にとっては結構ハードルが高いことなので、「世界に雄飛しよう」と思い立ったときにその国で帰化することまで念頭に入れている人はかなりの少数派だと思うのだが。

国籍は「誰が日本人か」という国家の根本問題だけに、、、

と自分でも思っていたのだが、少なくとも、私の周りの韓国人で米系移民1世にあたる人たち(教会の姫母の年代の人たち)はアメリカのパスポートを持っている人も多数いるが、彼らは例外なく「自分はアメリカ市民権者であり韓国人でもある」と思っている。韓国も二重国籍を認めていないのでアメリカで帰化申請が受理されると韓国のパスポートを放棄、返還しなければいけないのだが、彼らにとっては自分はあくまでも韓国人でありながら、アメリカのシステムに自分をおいて生活をしている市民権者であるとの認識を持っている。アメリカの文化や生活を実務レベルで理解し、必要とあれば片言のスペイン語でメキシコ人とコミュニケーションが取れる人も姫母を含め、私の周りには多い。


アメリカでの帰化申請を近い将来考えているというと、「日本人でなくなるのね」とか「アメリカ人になってしまうのね」とかいうコメントを日本にいる自分の親を含めもらうことが多く、少し前までは自分でもそう思っていたのだが、結局、どの国のパスポートを持つことになろうが私は"I'm Japanese."といい続けることができることを姫母に教えてもらったのが自分にとっては大きい。まあ、成田で入国するときに『外国人』のブースを通らなければいけないのと、現行法では日本の就労ビザなしには日本で働けなくなることが一番のデメリットか。