ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

ふるさととは

私の故郷が千葉県I原市の最東端であることは疑いようのない事実であるが、第2、第3の故郷と呼べるところは存在する。「京都」は8ヵ月しか住まなかったにも関わらず精神的なattachmentが非常に大きい。百万遍の雑踏、叡電元田中駅の踏切、出町柳駅周辺の鴨川沿いの景色など今でもくっきりと思い出せる。第2の故郷と呼ぶにふさわしい。私がたまに東京弁とはちがうアクセントでしゃべるのもエセ関西弁を使っていたころの名残である。

4年間転々としたICU周辺の三鷹、小金井市はそこまでのattachmentがない。ICUのキャンパスはいいが、中はだいぶ変わってしまったようだ。驚くことにこの国でattachmentがあるところが存在する、CaliforniaのBerkeleyである。はじめはBerkeleyからひと山越えたOrindaという山の中にホームステイをした。星のきれいなところで、通学にはBERTの駅まで車、BERT、バスと散々乗り継ぎをして40分くらい掛かった。この辺りが、私には「アメリカの生活」として擦り込まれているらしい。

New Yorkに関しては6年以上転々としている割に、そこまでのattachmentがまだない。それでも、昔はちょっとDCやBostonに行って帰って来ただけで、culture shockにかかりPenn Stationで迷子になったのを考えればえらい進歩である。最近ではJFKからアパートまでのタクシーで「帰って来た」という感覚も多少出て来たくらいである。まあ、モノレールもできて引越しをすれば、タクシーを使うことはなくなるかも知れないが。