ぐれっぐのことば日記・改

引越ししてみました

中国語を学習するコツ / How to learn Chinese effciently

(例によってしゃれにならないくらい長くなってしまったので、英語版は後日アップします)

J-Girlさんの超辛口日記には程遠いですが、、、

自分の外国語学習の中でかなり成功した(と思う)ものについて書いてみることにしました。

0. スペック

  • 言語: 中国標準語 (Mandarin Chinese)
  • 中国語学習をはじめたのは: 小学4年のときジャッキーチェンの映画を字幕なしで理解できるようになりたかった。(注: あれは広東語です)四声のそれぞれについてはかろうじて着いていけたが、四声の組み合わせで挫折。
  • 時期: 97年9月から2ヶ月くらい。
  • 場所: NYUの図書館にて
  • 今回の動機: 女の子(当然) ... 注: kiyosudoはゲイデハアリマセン。
  • 学習前のレベル: 挨拶言葉を数語知っているくらい
  • 学習後のレベル: 1年目の教科書の半分を勉強した。ニュースで話される音声と(中国語の)字幕の対応が取れるくらい。(内容はもちろん理解できない)
  • 現在のレベル: 。。。。。。。


1. 重要なこと

漢字を使ってはいけません。

(これがいいたかった)


中国語で「勉強」というと別の意味になってしまうからではありません。(studyの意味では「学習(xuexi)」を使うらしい)

発音の勉強の妨げになります。漢字を見ても「中国語でどう発音するか」が分からないのですから、当然、「日本語で同じ漢字をどう発音するか」に引きづられてしまいます。はじめのうち(大学で使うような教科書の半分くらい)はピンインだけで、押し通しましょう。まあ、デンマーク語のようなもんだと思えば楽勝です。(根拠なし)


2. 教科書

まずは教科書を買います。英語話者向けで、漢字のワークシートが別に付いてくる物の方がお勧めです。

私が使ったのはこんなのでした。

http://www.amazon.co.jp/College-Chinese-Shou-Ying-Lin/dp/088727188X/ (本)

http://www.amazon.co.jp/College-Chinese-First-Year-Shou-Ying-Lin/dp/0887271898/ (テープ)

教科書は大学の購買で買って、図書館のオーディオラボに1日2時間こもりました。どこぞの誰かさんの気迫に共通するものがありそうですね。あの頃の私は確かに「鬼」でしたよ。。。


3. 勉強法

手と口と耳をフルに使って勉強します。(あまり目は使わなかったな。。。)

1. まずは勉強する課の会話文のdictationから。

もちろん聞き取れるはずもないので、聞き取れたものを自分でも声に出して繰り返しながら、こんな感じだろうというのをピンインで書き起こしていきます。英語の歌の歌詞をカタカナで書き起こすような感じです。最初のうちは大変ですが(全ての文に対し1文ごとに3回繰り返し聞きなおしました)課が進むにつれて初回で聞き取れる文が出てくるようになります。いやあ、そのときのうれしさといったら。。。

ちなみに、ここでは3回以上繰り返さないのがコツです。ここでの目標はdictation中の会話文を覚えてしまうことにあります。もし3回で書き取れなかったらその文だけ教科書を見てそのまま書いてしまえばいいのです。

私の場合はタイプするのではなく、実際に手でノートにピンインを書き込みました。私は手で書くことによって、「手に覚えさせる」ことができたのですが、この辺りは個人差がありそうです。

2. 単語や語句、表現など、教科書にあることを学習します。1のディクテーションをやってしまえば、ここはかなり楽になっています。


3. 課を一通り学習したら、再び会話文のディクテーションをやります。ここまで来て間違えると非常に恥ずかしいので、いやでも死ぬ気でディクテーションをするようになります。どうしても、書き取れなかったら3回ルールをここでも適用します。まあ、完璧に答えられるようになってから次に行くというのも手ですが、モチベーションを維持するというのも立派ないいわけです。マークしといて後で戻れるくらいにしておくのがいいかもしれません。


ってなことを2ヶ月くらい続け、教科書の半分(20課)くらいを終えることができました。そのときの上達っぷりはすさまじかったです。1ヶ月ちょいして、テレビで中国語放送のニュースを(中国語の)字幕つきで見ると、どの部分をしゃべっているのか辿れるくらいです。っていうとあんまりすごくなさそうだけど、12,3課くらいまで勉強したときで、その課の内容は「私は学食でご飯を食べるのが好きです」とかいう程度だったので、そのくらいのレベルでも耳は少なくともニュースが話される音声をピックアップできるくらいにまでなっていたのは自分でも驚きでした。(もちろん、内容は理解できない)


4. その後

課が進むにつれて1課当たりに必要な時間が多くなってきましたのと、当初の動機がなくなってしまった(あれあれ)のもあって、勉強をやめてしまいました。1年目の教科書(40課)を制覇できれば、日常会話は問題なくできるようになったはずですが、今となっては後の祭りですね。多少、記憶に残っている部分もあるのでいずれ始めてみようかとは思っています。

実はその後、同じ手法をスエーデン語とスペイン語に応用しようとしてみたことがありました。(ソウイウドウキがあったわけではありません)

スエーデン語はいい教科書を見つけることができずにうまくいきませんでした。スペルと発音の違いが比較的大きいのもネックでした。その点、中国語は四声を除けばピンインでのつづりどおりに発音すればいいので楽でした。

スペイン語はいい教科書を見つけることもできたし、スペルと発音も比較的近かったのですが、気迫が足りませんでした。やはり、ドウキ重要です。


5. iKnow

じゃあ、iKnowでも、「ディクテーション、iKnow、ディクテーション」の3点セットで学習すれば効果的そうですが、ディクテーションをiKnowの単語によって分割することができないので、一気に全500文をディクテーションしなければいけないので大変です。ディクテーションとiKnowのタイアップがうまくいくといいですね。

(でも、私が知らないだけかもしれないです。もしできるようだったら教えてください)



ちあーす