うり
- 『私たち』という意味であるが、助詞の「の」 (韓国語では「え」) を付けずに『私たちの』という意味では日本語でよりも使われることが格段に多い。「うりなら」は日本語で言うなら『私の国』、「うりまる」は『(私の)母国語』。でも、「うりなら」=韓国であるので、日本人が『日本』という意味で「うりなら」というとものすごく怪訝な表情をされるだろう。「うり」は一人称複数形であるので「うり--」は本来、『自分だけの所有』だけではなく、『他の人による所有』という意味も言外に含まれる。「うりおもに」は『私のお母さん』という意味で、コンテキストで"our mother"ではなく、"my mother"として使われるところであっても、一人称単数の「ねおもに」*1は使われることが少ない。『私のほかに家族にとってもお母さん』という意味が含まれているのだろう。でも、意外とよく耳にするのが「うりソヨンっし」のように「うり」に下の名前と日本語の『さん』に当たる「っし」をつけて自分の恋人や夫や妻を指すのに使われるもの。この場合『複数による所有』の意味があるとは思えないのだが、どういうメカニズムが働いているのだろう? 誰か知っている人がいたら、教えてくださいな。
- ちなみに知り合いのお母さんは旦那さんのことを 「うりるーむめいとっし」と呼ぶことがある 。。。 うーん、奥が深い。
*1:「ね」が一人称単数の所有形