J-Girlへの鎮魂歌(レクイエム)
iKnowコミュニティーに多大な貢献をもたらし、学習者の動機を最大限まで上げてくれたJ-Girlさんに感謝の意を表しこのエントリをアップする。
なあんてことを書くとでも思ったか、自称「J-Girlファン」のおばか者どもよ。
「あなたの日記を読んで感動しました」だと?
「あなたの日記を読んでやる気が出てきました」だと?
「あなたここに書いた言葉を忘れずにこれからも頑張ります」だと?
ちょっと待て、J-Girlってアイドルか何かなのか?
違うだろ、言うことが。ここはやはり
「やい、J-Girl。出て来い、勝負して見やがれ! こんなところで尻尾巻いて逃げんのか?」 だろ!
タイトルにもあるようにこれはkiyousdoが捧ぐJ-Girlへの鎮魂歌(レクイエム)だ。
私の父親の葬式のときに坊さんの最初の言葉を教えてやる。
「お葬式とは、死んだ人のためというよりは今生きている人のためにするものなのです」
いや、これが坊主の言うせりふか???
でも、それは20歳のkiyosudoの心にずーんと重く響いた。10年以上たった今でも一言違わず覚えているくらいだ。だからこそ、ここで自称「J-Girlファン」のお前らにkiyosudoのありがたーいお言葉を頂戴してやる。心して聞け。そしてごちゃごちゃ言わずに勉強しろ。それがparty girl, J-Girlへのせめてものはなむけってやつだ。
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J-Girlは一言で言うと「あほ」だ。マニアックで鬼のようなすさまじい情熱を持ったスーパー級の「あほ」だ。全く、誰が「TOEIC990点を目標に掲げ、1ヶ月で950点を取る」ということを実際にやるというのだ?こんなの「あほ」以外の何者でもない。
彼女の最後のエントリ(TOEICの心得)を見てみろ。なんだかえらそうなことを言っているが、要は当たり前なことを言っているに過ぎない。svenyさんコメントナイス、でも、『目からウロコ』は余計。っていうか、もしそれが本当に『目からウロコ』だったら、あなたの目にウロコをかぶせたのはあなた自身だ。
涙腺熱くするほどのことではない。しかも、彼女は次の2点を考えていない、または意図的に無視している。これからばっさばっさと切り裂いてやるから心の準備ヨロシク、自称「J-Girlファン」どもよ。
(1) どうしてTOEICを受けるのかが分からない、TOEICで高得点を取ること自体が目標になっていないか?
だいたい、TOEICって何だよ? どこで使うんだそんなもの? 外資系の会社への就職活動?
見るわけないだろ、そんなもの。今の会社でソフトウエアエンジニアとして何百人(誇張アリ)をインタビューしてきた立場として物申してやる。もし募集をかけたポジションに数百人数千人の応募者が来たときに『足切り』としてTOEICのスコアを見るかもしれない。でも、TOEIC800点と900点の人にそれだけで差をつけるなんてことは絶対にやらない。そんなもったいないことできない。
基本的には選考過程なんて簡単なものだ。募集をかけるときにjob descriptionでそのポジションの定義をはっきりさせる。応募者からresumeとcover letterをもらう。resumeやcover letterからでもその人の英語力は如実に現れるが、native speakerからの推敲が入っているかもしれない。だから、resumeが大丈夫そうだったら実際にインタビューに呼ぶ。ここがあなたにとっては勝負だ。でも、質問は実に簡単、
「resumeとcover letterに書いてあるあなたのバックグランドを持って、あなたはこのポジションでうちの会社にどう貢献できるのか?」
この質問への回答に必要な準備をするのは非常に手間がかかる。そもそも、あなたがそのポジションについたときにどういうプロジェクトがあるのか分かっているのか? また、そのプロジェクトが会社の売り上げの何パーセントに貢献するのかを分かっているのか? あなたのポジションは会社のほかの部門とどういう関係がある? あなたのキャリアパスの中でこのポジションの位置づけは?
こんなこと全てに答えようとすれば、TOEICのスコアによる英語力のメッキなんて簡単にはがれてしまう。ここで必要なのは論理的思考力、自分と対象に対する分析力、その中でどうしていくかを考える計画力、云々だ。私が採用担当者だったら、TOEIC900点で英語が話せるように見えるけど、上の質問に対する回答が練られていないものよりは、TOEIC700点で英語もつっかえつっかえ話すが、その回答が本当に練られているものを選ぶに決まっている。
一回だけTOEICを受けろ、そして700、800点でも取ったらそこでやめろ。それ以上の努力はエネルギーの無駄だ。自分の分析力でも磨いたほうがまだためになる。
(2) できることと、できないこと
『TOEICの心得』に対するmokomonnさんのコメントの中で「人間には限界があります」というくだりがある。この部分だけ、まったく同感。最終目標を高く掲げるのは結構、でもそれに突き進むだけの見返りがあるのかを知っておくのは*突き進む前に考え抜いておくべきだ*。
一つ目のポイントにあるように「なぜTOEICを受けなければいけないのか」について考え抜け。死ぬ気で考えろ。そして、TOEICの勉強がほかの事をするより大事なものであるならば、そのときに執念で勉強しろ。J-Girlにそそのかされた上っ面だけの動機で勉強するよりははるかに力が出るだろう。
ちなみにこの『そのエネルギーを他に使ったときに何ができるか』というのにぴったりな表現 "opportunity cost"というものがある。和訳は経済用語で「機会費用」というらしいが、私は日本にいたときに聞いたことがなかった。
でも、この概念*ビジネスの超基本だ*。もし、知らなかったら深く恥じ入れ。
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私はJ-Girlのファンだ。私のフレンドの中で彼女が私の最初のフレンドで、唯一の「私からフレンドリクエストを送った人」だ。私は彼女の表現力を尊敬している。執念を尊敬している。実行力を尊敬している。私はTOEIC試験自体に意味を見出すことはできないが、1ヶ月という短期間で高得点をたたき出した執念は尊敬している。だから、もしJ-Girlの遺志なんてものがあるのなら私が継いでやる。「あなたの英語学習を応援します」なんてわたしにはへのかっぱだ。仕事の片手間にちょいちょいとやりのけてみせよう。
しかし、私はやつのような甘チャンではない。あなたが何の考えもなしに留学したい、TOEICで高得点を獲得したいなんて言おうものなら、私はあなたのプライドなどずたずたに引き裂いてくれよう。私のさざ波のような吐息一つであなたの英語や留学に関する幻想など吹き飛ばしてくれよう。
だが、もし、あなたに確固たる学習の意思があるのなら、私はそれを応援しよう。私の日記を定期的に訪れるがよい、フレンドリクエスト大歓迎だ。私ができる限りの薀蓄を垂れ流してやる、あなたが反吐が出るまで聞かせまくってやる。NYの生の声って言うやつだ。昨日聞いたばかりのほっかほかの表現ってやつを載せてやる。論理的に冷情にびしばしと切り刻み解説してやる。
そして、もしあなたに本気で勉強する気があるのなら、毎日を一所懸命に生きろ。そして、その生き様を自分の日記に記せ。辞書を引き引き英語で書いてみろ。もし、「このこと英語でどういっていいのか分からない」というのが出てきたら、
日記のタイトルに[kiyosudo求ム]と入れればよい。
kiyosudoがすぐさま駆けつけて、少なくとも「私だったらこういう」というのをコメントに書いてやる。逆の英語から日本語もしかり、もし、「この英語どういう意味だろう」っていうのがあってら、すぐさま[kiyosudo求ム]だ。忘れるな。
だが、いいか、同じ間違いをするんじゃない。私は誇りあるノンネイティブスピーカーだ。私の英語が完璧だなんて死んでも思うな。私は自分の英語力不足を論理思考力と分野の知識でカバーしているごくごく普通の日本人だ。私の解説に完璧を求めるな。天邪鬼になれ。重箱の隅をつつき、粗探しをしろ。もし、少しでも違和感があれば、コメントにて質問を送りつけろ。J-Girlはそれをやった唯一のユーザだ。私の"ace"に関する記事を見るがいい。J-Girlの質問は実にシンプルだ。
「どうして、この動詞が、現在形で使われているのですか?」
中学生にだってこんな質問はできる。そしてこともあろうに私は自信を持って間違った答えを教えてしまい、元記事の3倍の長さの訂正記事を書くことになった。J-Girl恐るべし。でも、こんなことは誰でもできるのだ。
だから私は繰り返す。完璧を信じるな。重箱の隅をつつけ。コメントにて質問しろ。もしあなたにそれをするだけの根性があれば英語力向上なんて屁のかっぱだ。
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遺された自称「J-Girlのファン」どもよ。今があなたの根性の見せ時だ。がんがんやってTOEIC950点でも英検1級でも何でも取ってみろ。そしてこういえばいい、「なんだTOEIC950点なんてたいしたことないじゃん、J-Girl。」
J-Girlよ、お前がただのお馬鹿でマニアックなparty girlでないことはファンである私が重々承知している。外の世界で精進するのは結構、だが、気を抜くな。iKnowにはTOEIC990点、英検1級を目指しちゃくちゃくと努力を重ねているものが多数存在する。1年後、J-Gril-returnedとして戻ってこようなどと考えたときにそいつらの活躍を目の当たりにすることになるだろう。そのとき、今と同じ力を見せつけられることができるのは、J-Girlよ、お前の度量と精進次第だ。
最後に、iKnowコミュニティーに多大な貢献をもたらし、学習者の動機を最大限まで上げてくれたJ-Girlに感謝の意を表しこのエントリをアップする。
ありがとう、J-Girl。
ちあーす
kiyosudo the J-Girl Fan